



「20歳から80歳までの健康な男女のドナーから得たiPS細胞株を使用することで、ミトコンドリアが生産する活性酸素種(ROS)が、ミトコンドリア DNAの変異をさらに誘発し、細胞呼吸の低下、ひいては細胞エネルギーの低下を引き起こし、結果的に、細胞の再生を遅らせていることを突き止めました」
「身体は、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を使って、老化した線維芽細胞を排出し、より質の高い線維芽細胞のためのスペースを作ります。しかしこれらの細胞への酸素供給が不十分な場合、NK細胞の生産性が失われ、老化した線維芽細胞が肌内部に蓄積されてしまいます」
「酸素運搬分子を使うという可能性に、強く惹かれるようになったのです。皮膚組織の酸素供給機能を再現してみせることで、酸素運搬はより良い組織再生に貢献できます」

